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マルの事 その⑥ マルの裏側


たかだか1000円、1500円の育児書に
猫の全てが書いてあるはずもなく、
猫マニアな友人達が猫の悪口を言うはずもなく、

動物を飼いたいと思っている人は
プラスの事ばかり考えてしまい、
飼いたいと言う衝動が大きければ大きいほど
あまりマイナスな面は見えてこないだろう。

私は猫が“それなり”程度しか好きでは無かったし
動物を飼いたい!という衝動のもとペットショップに足を運んだわけでもない。

確かにマルには一目ぼれをしてしまったけど
上記の理由から
その命を預かるのにはそれ相当の覚悟が必要だった。

スコティッシュ・フォールドはここ数年でとても人気のでてきた猫種らしい。
私はマルに出会うまでその存在を知らなかった。

丸みを帯びた身体と
何よりも小さく垂れた耳が特徴的だ。

しかし、実際に垂れた耳のスコが生まれる確率は
全体の3割程度とかなり低い。

心無いペット業者やブリーダーによって
より高い確率で垂れ耳のスコを繁殖させようと
垂れ耳×垂れ耳の交配が繰り返されてきた。

垂れ耳は見た目は非常に可愛いけれど
実は骨がその他の猫に比べて非常に柔らかい、ということ。

よって遺伝性骨形成異常症(骨瘤)という病気を発症してしまう
スコが非常に多いのだ。
これは成長期に骨がきちんと形成されず
時には軟骨がコブ状になって主に四肢の関節が膨れ上がったり、
尾が固くなったりしてしまう。

重度のスコになると歩行不可能となり、
その症状と合わせて心臓疾患、腎臓疾患なども併発する場合もあるのだ。

立ち耳だからといっても遺伝的に言えばどこかに垂れ耳の祖先がいる可能性大なので
骨瘤を発症してしまうスコもいる。

スコの成長期に発症する病気で
成長期が終われば進行が止まる場合もあるが
成長期が終わってから発症する猫もいる。


野良猫の寿命は2~3年と言われている。
猫は犬に比べて圧倒的に病気の種類が多いのだ。

しかし動物医療の進歩と完全室内飼いの猫が増えた事によって
飼い猫の平均寿命は非常に伸びた。
最近では10年~16年と言われている。
私が友人知人から聞いた話では20才前後生きた猫もたくさんいる。

そんな現実の中、スコの平均寿命は圧倒的に短い。
上記の病気によって突然死などもよくあるのだ。

このような事実を
衝動買いしてから知り、病気が発症するとともに遺棄してしまう人もいる。
無理な繁殖によって奇形のスコが生まれる可能性も高くなる。
そうなれば商品価値は無く、この子供達も誰にも愛されることなく遺棄されてしまうのだ。


海外では
スコ×アメリカン・ショートヘアーやスコ×ブリティッシュ・フォールドといった
健康な骨格を持つ猫種との交配を推進し、この交配で生まれた子供も
スコの純血種として認められていたり、
これ以上犠牲になるスコを増やさないためにもスコの繁殖を禁止しようという動きもある。


以前こちらのブログで
環境省による“動物取扱業の適性化について”のパブリックコメントのご協力をお願いした。

まだまだ日本ではペット業者に有利な法律が多く
日本ではスコの繁殖についての規制が無いため
スコティッシュの悲鳴は続いている。



私はスコの病気の事を妹が知り合いの獣医さんに聞いてくれたり
インターネットをみたりして色々と勉強して知った。


それでもマルを飼うのか。

私にはそれだけの覚悟があるのか。


悩み過ぎててマルに会った帰りに
涙ぐんでしまうようになった。
悩み過ぎて吐き気さえもよおした。


だけどそれと同時に私の奥底に
ポチっと小さな光がともり始めたのである。


マルも骨瘤になって歩けなくなるかもしれない。
マルは短命かもしれない。

もしそうだったとしたら
あんな不衛生で狭い小さな箱の中で一生を終わらせてほしくない。




死ぬなら私の所で死んでほしい。





とても不謹慎かもしれないけれど
本気でそう思ったんだからしょうがない。




つづく・・・・・・







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by kohmebuki | 2011-12-10 19:28 | マル | Trackback | Comments(0)
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